平和を願う心

平和を願う心

世界中すべての人が、等しく幸せな平和の日々を送ることを願っています。しかし、皆が幸せな平和な世界を願いながらも、それぞれが正当を主張し、武力を持ってぶつかり合う時、お年寄りや子供たちのような弱い多くの人々が犠牲になります。友を失い、愛する人を失って、かけがえの無い人間の一生が無惨に踏みにじられてしまいます。こんな恐ろしいことが今、世界中で起こっているのです。

大船の丘から街を見下ろす、この白衣観音像は、1929年、世界の恒久平和を祈願して建立されたものです。しかし、悲しいことに、その願いも空しく、日本は第二次世界大戦に突入してしまいます。戦争により、観音像も痛々しい姿になってしまいました。アジア各国へ与えた数々の過ちを繰り返してはいけない。敗戦を経て今度こそ、観音菩薩の慈悲によって平和を祈願し、世界から戦争を無くすことを誓い、大船観音は現在の姿に再建されたのです。

このように、大船の白衣観音像は、日本のみならず全世界の平和を、また人々の平安を祈りながら、この地に再度鎮座なされてから40余年が経ちます。建立に携わった人々の熱い思いは、その後も多くの人々に受け継がれ、観音の境内には、「原爆の火」や「戦没者慰霊碑」等、平和への祈りが込められたモニュメントが多く建立されました。

 

平和は、政治的、経済的、軍事上の契約だけによって保障されるものではありません。最終的には人々の一致した誠実なゆるぎない取り決めによって築かれるものです。年齢、性別、社会的地位、宗教的帰属、または文化的背景の違いを超えて、私達一人一人が、平和な世界を創ることを求めれられています。

平和は、私たちの行動、態度、日常の行為を通してのみ達成できます。平和の文化はすべての人が分かち合う、普遍的な文化であり、私たちに共通する人間性に不可欠なものであることを認識し、私たちはそれを行動に移していくことを誓います。

「怨みを持って怨みに報ぜば、怨みやまず。徳を持って怨みに報ぜば、怨みすなわち尽く。」という仏の教えの慈悲の原点に立ち返り、平和共存の実現に努めて参りたいものです。「ゆめ観音・・アジアまつり・・」のこの大船の地からアジアに向けて、そして、全世界に向けて、人権の尊重と平和な暮らしが共有され安心して暮らせるよう、ここに平和のメッセージを発信いたし、開会とします。

ゆめ観音実行委員会


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